歯を失う原因には様々な要因があります。例えば、むし歯・歯周病(歯槽膿漏)・不意の事故などです。
インプラントは天然歯の代わりに人体親和性の高い(骨と強く結合する性質)チタン製の歯の根(人工歯根)を顎の骨に埋め込み、その上にセラミックなど天然歯に近い材質の歯(人工歯)を取り付ける治療です。
インプラントの最大の特徴は顎の骨に支持し固定するので、ブリッジのように両側の健康な歯を削る必要がなく、入れ歯などと比べてもしっかりとよく噛める(咀嚼機能)ことにあります。
失った歯が1本の場合から、まったく歯がない場合など様々な状態への対応が可能です。
歯を失って困っている方やお悩みの方は大勢おられます。
インプラントは自然歯とほとんどかわらない見た目や噛み心地を再現する治療です。
健康や若々しさにも良い影響が期待できますので、次のような方はぜひご検討ください。
失った部分にインプラントを1本埋入します。
従来は健康な両隣の歯を削って土台をつくり、ブリッジを被せていましたが、
インプラントの場合、健康な歯を傷付けずに治療することができます。
従来の治療では部分入れ歯になりますが、
インプラントを何本か用いることで部分入れ歯を回避することができます。
入れ歯を固定する金属のバネを必要とせず違和感もまったくありません。
取り外し式の総入れ歯ではなく、インプラント義歯にすることができます。
通常の入れ歯のように食べものが入れ歯と口腔粘膜の間に挟まったり、ガタつくようなこともありません。
しっかり噛めるようになり食事も楽しめるようになります。
近年のインプラント体の材料は生体親和性の高いチタンが主流です。
メーカーは歯科先進国であるスウェーデンを筆頭にアメリカ、日本、最近では韓国や中国の企業などが参入しており、費用にも大きな違いがあります。
選択肢は様々なですが、当院では患者様の安全とインプラントの長期持続性を最優先に以下の3メーカーのインプラントを採用しております。
オッセオインテグレーション(チタン製のインプラント体と骨の結合)の概念の基、インプラントを製造した世界初のメーカーで長い実績を持ちます。
歯科先進国スウェーデンのメーカーです。
インプラント体の構造設計に優れ、噛んだ時の顎骨への荷重を適正に分散してくれます。また、インプラント体表面に施された化学的な表面性状によって早期の顎骨の治癒を促してくれます。
歯科先進国スウェーデンのメーカーです。
インプラント治療を安全・確実におこなうためには、顎骨の状態を詳細に診ることが重要です。
当歯科医院では治療前に提携病院でのCT撮影をお願いしております。
インプラントの治療計画はCT撮影より得られたDICOMデータをインプラントシュミレーションソフトに取り組んでおこないます。
ノーベルクリニシャンはインプラントの治療計画シミュレーションからインプラント手術までの一連のインプラント治療を、より安全に、より正確に行うことを目的に、ノーベルバイオケア社が開発した画期的なシステムです。
治療後の審美性および機能性を重視した治療計画を立てることができ、また安全・確実なインプラント手術を可能にするガイディッド・サージェリー(サージカルガイド)の製作まで対応しています。
ガイデッドサージェリーは、CTで得た情報をもとにインプラント治療計画システム(ノーベルクリニシャン)によって詳細なインプラント治療シュミレーション、およびサージカルテンプレートを製作しておこなう、安全性が高く、より低侵襲性(無駄に生体を傷付けない)の高い歯科インプラント手術です。
当院ではインプラント治療をより安全におこなうために静脈内鎮静法を導入しております。
静脈内鎮静法は鎮痛薬や向精神薬を静脈内に投与(点滴)・作用させることで、治療に対する恐怖心や術中の痛みを軽減する麻酔方法です。うたた寝、あるいはほろ酔い加減のような感覚で、とてもリラックスした状態になるため、ストレスや痛みを感じることがありません。
静脈内鎮静法の開始時からインプラント手術終了時まで、血圧、脈拍、心電図や酸素飽和度などをモニターし、患者様の状態を把握しながらおこなうため、より安全に治療を受けていただけます。
インプラント手術には大きく別けて1回法と2回法があり、どちらにもメリット、デメリットがあります。
手術方法の選択において、優先するのは患者様の安全とインプラントの長期保存性です。
患者様の口腔状態を把握した上で最も有効なインプラント手術をご提案します。
インプラントは顎骨との結合が絶対条件のため、顎骨の高さや幅が少ないと適用できません。
例えば、歯を失ったままにしていると歯槽骨が吸収され骨幅の薄い顎骨になってしまいます。
このような場合、顎骨を再生または造成し、インプラントと顎骨の結合が確実に起こる環境を整える治療をあらかじめ、あるいは同時におこなう必要があります。
上顎の上、鼻の左右の骨内には上顎洞という副鼻腔(空洞)があります。
上顎の骨幅が狭いとインプラントが上顎洞を突き抜けてしまうため、そのままではインプラントを埋め込むことができません。
ソケットリフト法は特殊な器具を用いて充填した骨補填材(骨生成材)とともに上顎洞底部を押し上げ、骨を造成し、骨幅を確保する手術です。
インプラント手術は造成した骨が安定してからおこないます。
上顎洞を利用して骨を造成し、骨幅を確保するという点ではソケットリフト法と同じですが、上顎洞に頬側側面から直接アプローチするため、より外科的な手術になります。
目視できない感覚的手法のソケットリフト法に対して、サイナスリフト法は目視できるため、より骨幅を確保したい場合におこないます。
インプラント手術は造成した骨が安定してからおこないます。
歯槽骨や顎骨の再生を促す治療方法です。
インプラントを埋め込む部分の顎骨や歯槽骨が十分でない場合におこないます。状況により、骨補填材(骨生成材)を使用したり、患者さん自信の骨(自家骨)を採取・移植して、骨の再生を促します。